この記事の要約サマリー(5行で把握)
- パートナーの言葉がいつもトゲのように心に刺さり、辛いと感じている。
- 良かれと思って言った一言が、なぜか相手を深く傷つけ、喧嘩に発展してしまう。
- この記事では、ただの「文句」と関係を破壊する「非難」の決定的な違いを解説します。
- 「非難」が相手の魂(心)を摩耗させる本当の怖さと、非難してしまう側の心理的背景を深掘りします。
- 非難された側・してしまった側、双方の立場から、今日から実践できる具体的な対処法とコミュニケーションスキルを、カウンセラーが優しくお伝えします。
導入文
「良かれと思って言った一言が、なぜか相手を深く傷つけてしまった…」
「パートナーの言葉が、いつもトゲのように心に刺さって辛い…」
夫婦の間で、そんな風に感じたことはありませんか?
そのすれ違いや痛みの正体は、もしかしたら、ただの「文句」ではなく、関係を静かに、しかし確実に破壊していく「非難」という心のエネルギーを奪っていく、心を摩耗させていく毒矢なのかもしれません。
この記事では、数多くのご夫婦の悩みと向き合ってきたカウンセラーとして、夫婦関係の研究で世界的に有名なジョン・ゴットマン博士が警鐘を鳴らす「離婚の四騎士」の第一の騎士、「非難(Criticism)」に焦点を当てます。
専門的な話に思えるかもしれませんが、構える必要はありませんよ。
モヤモヤとした言葉にできない苦しさや辛さを、分かりやすくお話しすることで、あなたの中にあるモヤモヤを言語化し、自分の気持ちを理解できるようになるはずです。安心して読み進めてみてください。
さて、「非難」が夫婦関係にとってこれほどまでに致命的なのか、その本当の怖さとは何か。そして、この「非難」の破壊的な連鎖を断ち切るための具体的な方法を、「非難されて辛い」と感じているあなたと、「つい相手を責めてしまう」と悩んでいるあなたの、両方の視点から、優しく、そして徹底的に解説していきます。
あなたの言葉は大丈夫?「文句」と「非難」を分ける決定的な違い

まず、とても大切なことからお話ししましょう。「文句」と「非難」は、似ているようで全く違うということです。
この違いを理解することが、コミュニケーション改善への最初の、そして最も重要な一歩となります。
これは「文句」:特定の【行動】への健全な不満
「文句」とは、相手の特定の行動に対する不満やリクエストです。
- 「ゴミ出し、忘れてるよ」
- 「今日は帰りが遅かったね。少し心配したよ」
これらは、あくまで「ゴミ出しを忘れた」「帰りが遅かった」という具体的な出来事に焦点を当てています。
もちろん、言い方によっては相手を不快にさせることもありますが、健全な夫婦関係を維持していく上で、こうした意見交換は必要不可欠です。
これは「非難」:相手の【人格】への破壊的な攻撃
一方、「非難」は、特定の行動を超えて、相手の人格そのものへの攻撃に変わってしまった状態を指します。
- 「(ゴミ出しを忘れたことに対して)本当にだらしない人だね」
- 「(帰りが遅いことに対して)あなたは『いつも』家のことなんてどうでもいいんだから」
お気づきでしょうか。「非難」には、「いつも」「全然」「どうせ」といった決めつけの言葉や、「だらしない」「思いやりがない」といった、相手の人間性そのものを否定するような人格否定のニュアンスが含まれます。
これはもはや意見交換ではなく、相手の心に深い傷を残す、言葉の暴力に他なりません。
なぜ人は「非難」してしまうのか?攻撃の裏に隠された“3つの未熟さ”
では、なぜ私たちは、愛するパートナーに対して、このような破壊的な「非難」という手段をとってしまうのでしょうか。
その攻撃的な言葉の裏には、実は次のような、満たされなかった願いや、自分でも気づいていない心の未熟さが隠れていることが少なくありません。
- 察してほしいという甘えと、満たされない承認欲求
「言わなくても分かってほしい」「これだけ大変なんだから、気づいてサポートしてくれて当然だ」という期待が、心のどこかにありませんか?その期待が裏切られた時の失望感や、「私の頑張りを認めてもらえない」という悲しみが、行き場を失い、攻撃的な「非難」という言葉に変わってしまうのです。 - 自分の不安をコントロールできない未熟さ
パートナーが自分の思い通りに動いてくれないこと、自分の気持ちを理解してくれないことに対して、強い不安や恐怖を感じてしまうことがあります。それは時に、「この人に見捨てられるのではないか」という根源的な恐怖(見捨てられ不安)に繋がっていることもあります。そのコントロールできない不安を、相手を支配しようとする「非難」という形で、外にぶつけてしまっているのかもしれません 2。 - 健全な要求の仕方を知らないコミュニケーションスキルの欠如
本当は、ただ「寂しいから、もう少しそばにいてほしい」「疲れているから、少し手伝ってほしい」と伝えたいだけなのに、その素直な伝え方を知らない。その結果、最も安易で、最も破壊的な「非難」という手段に頼ってしまうのです。これは、自分の本当の願いを伝えるための、不器用で、悲しいSOSの形でもあるのです。

松浦カウンセラー
「非難」の裏側にある心理を理解することは、とても重要です。
これは、相手を責めるためではなく、「ああ、この人は今、本当は不安なんだな」「本当は助けてほしいんだな」と、言葉の裏にある“本心”に気づくためのヒントになるからです。この視点を持つだけで、相手の言葉に感情的に反応するのではなく、一歩引いて冷静に向き合う余裕が生まれることがあります。冷静さというのは、とても重要です。それを欠いてしまうと、自分の気持ちや考えに疑いを持ち始めて、結果、自分を加害者にしてしまう心理も働きます。冷静さをもつことで、気持ちや考えの整理ができますよね。
「非難」がもたらす“取り返しのつかない”3つの結末【本当の怖さ】

「非難」が日常的になると、夫婦関係にはどのような結末が待っているのでしょうか。それは、あなたが想像する以上に深刻で、取り返しのつかないダメージを伴います。
結末①【魂の摩耗】:相手の自己肯定感を奪い、「自分」を失わせる
まず、「非難」をしてしまう側が陥りがちな、非常に危険な誤解についてお話ししなければなりません。それは、「非難さえやめれば、関係はまた元に戻るはずだ」という安易な考えです。
残念ながら、それは違います。
水に流したつもりでも、流された言葉の毒は、相手の心の奥深くに澱のように沈殿し、蓄積されていきます。私のカウンセリングルームでも、長年パートナーからの非難に耐えてきた方々から、このような悲痛な声を聞くことが少なくありませんし、時には、何年も経ってから、過去の辛い気持ちが蘇ってきて、怒りを超えた恨みにも似た感情に苦しんでいる方にも出会います。
- 「何を言っても『お前は考えすぎだ』『それは違う』と否定され続けるので、だんだん自分の考えが正しいのかどうかも分からなくなってきました…」
- 「以前はもっと明るくて、自由に意見を言える人間だったはずなのに…。『どうせ言っても無駄だ』と諦めるうちに、自分がどんな人間だったかも、思い出せなくなってきています」
継続的な非難は、相手の心を傷つけるだけでなく、その人の「自分はこれでいいんだ」という感覚(自己肯定感)を根こそぎ奪い、その人らしさ(アイデンティティ)さえも曖昧にしてしまいます。これは、もはや単なる夫婦喧嘩ではなく、相手の魂(心)そのものを少しずつ摩耗させていく行為なのです。
結末②:「自己弁護」の騎士を召喚し、終わらない争いのループに陥る
非難された側は、傷ついた自尊心を守るために、反射的に「でも、あなただって…」「だって、仕方がなかったんだ」と、言い訳や反論で応戦しがちです。これが、ゴットマン博士の言う第二の騎士、「自己弁護(Defensiveness)」です。
こうして、「非難→自己弁護→さらなる非難…」という、出口のない破壊的なコミュニケーションのループが完成します。
このループにはまり込むと、もはや問題解決のための話し合いは不可能になり、お互いを傷つけ合うだけの不毛な争いが延々と繰り返されることになります。
結末③【非難のパラドックス】:最も欲しいもの(愛情・協力)が最も手に入らなくなる
そして、これが最も皮肉で、悲しい結末です。
そもそも、あなたがパートナーを非難する時、その心の奥底には「もっと私の方を向いてほしい」「私の気持ちを分かってほしい」「もっと協力してほしい」という切実な願いがあるはずです。
しかし、「非難」という攻撃的な手法は、相手の心を頑なにさせ、あなたから遠ざけるだけです。結果的に、あなたが最も望んでいたはずの「パートナーからの愛情、理解、そして協力」を、あなた自身の言葉で、最も手に入りにくいものにしてしまっているわけです。これは、まさに自滅的な行為と言えるでしょう。
【実践編】パートナーから「非難」された時の賢い対処法

では、もしあなたがパートナーから「非難」の言葉を向けられてしまったら、どうすれば自分の心を守り、負のループを断ち切ることができるのでしょうか。
やってはいけないNG対応:「自己弁護」で火に油を注がない
まず、絶対にやってはいけないのは、カッとなって「でも、あなただって!」と言い返すことです。
その気持ちは痛いほど分かります。しかし、それは相手の攻撃に「自己弁護」という攻撃で応戦する、最も典型的な負のループの始まりです。ぐっとこらえて、深呼吸しましょう。
ステップ①:まず相手の「感情」を受け止める(同意ではない)
大切なのは、相手の言葉の内容(人格攻撃)にではなく、その裏にある感情に焦点を当てることです。
- 「そうか、あなたは今、すごく怒っているんだね」
- 「がっかりさせてしまったんだね」
これは、相手の言い分に100%同意するという意味ではありません。「あなたのその感情の存在は、確かに受け止めましたよ」というサインを送るための、極めて重要な第一歩です。
ステップ②:非難の裏にある「本当の願い」を探る質問をする
次に、人格否定という漠然とした攻撃から、具体的な行動レベルへと話題を転換させるための質問を、冷静に投げかけてみましょう。
- 「(『だらしない』と言われたら)ごめんね。具体的に、どの部分を見てそう感じたか、教えてもらえるかな?」
- 「(『いつも家のことを考えてない』と言われたら)そう感じさせてしまって申し訳ない。本当は、どうしてほしかった?」
この質問は、相手に「あなたの本当の願いを知りたい」というメッセージを伝え、感情的な攻撃から、建設的な問題解決への道筋を照らす光となります。
ステップ③:「Iメッセージ」で自分の気持ちを伝える
そして最後に、あなた自身の気持ちを、主語を「わたし」にした「Iメッセージ」で伝えます。
「『だらしない人間だ』と言われると、(私は)とても悲しくて、自分の全てを否定されたように感じてしまうんだ。これからは、できれば具体的な行動(『ゴミ出しを忘れないでほしい』など)で指摘してくれると、私も受け止めやすいな」
これは反論ではなく、あなたの素直な気持ちの共有です。これにより、相手も「自分の言葉が、相手をこれほど傷つけていたのか」と、ハッと我に返るきっかけになるかもしれません。
【実践編】自分が「非難」してしまった時の立て直し方

逆に、あなたが「ついパートナーを非難してしまった」と後悔しているなら、どうすればいいのでしょうか。大丈夫、今からでも立て直す方法はあります。
ゴットマン博士の「解毒剤」:穏やかな話し始め(Gentle Start-Up)を学ぶ
ゴットマン博士は、「非難」に対する最も効果的な解毒剤として、「穏やかな話し始め」を提唱しています。これは、あなたの不満を、相手を攻撃するのではなく、協力をお願いする形に変える魔法のテクニックです。
(バツ) やってはいけない非難:
「あなたはいつもスマホばかり見て!私の話を聞いてるの?」
(マル)穏やかな話し始め:
「(私は)少し寂しいな。今、5分だけでいいから、話を聞いてもらえないかな?」
「私は感じている・〜について・私は必要としている」の魔法の公式
この「穏やかな話し始め」を実践するために、以下のシンプルな公式を覚えておくと便利です。
- 私は感じている(I feel):
まず、自分の感情を伝えます。(例:「私は、少し孤独を感じているんだ」) - 〜について(about what):
何についての感情なのか、具体的な状況を伝えます。(例:「あなたがスマホを見ている間の、私たち二人のコミュニケーションについて…」) - 私は必要としている(I need):
どうしてほしいのか、具体的なお願いを伝えます。(例:「私は、あなたとゆっくり話す時間がもう少し必要なの」)
この公式を使えば、相手を責めることなく、あなたの本当の願いを、素直に、そして明確に伝えることができます。
言い過ぎてしまった後の、関係を修復する謝り方
もし、すでに非難の言葉をぶつけてしまった後なら、ただ「ごめん」と謝るだけでは不十分です。関係を本当に修復するためには、以下の3ステップで謝罪することが効果的です。
- 自分の非(言い方)を認める:
「さっきは、きつい言い方をしてしまってごめんなさい」 - 人格攻撃を謝罪する:
「『だらしない』なんて、あなたの人格を否定するようなことを言って、本当に申し訳なかった」 - 本来伝えたかった本当の気持ちを伝える:
「本当は、ただゴミ出しを忘れていたことが悲しくて、手伝ってほしかっただけなんだ」
この丁寧な謝罪は、あなたの反省の気持ちを深く伝え、相手の傷ついた心を癒す助けとなるでしょう。

松浦カウンセラー
「非難」の癖がついてしまっている方は、最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫です。大切なのは、非難してしまった後に「あっ、今の言い方は『非難』だったな」と気づけるようになること。そして、気づけたら、たとえ後からでも「さっきはごめんね」と、この3ステップで謝罪を試みることです。この「気づいて、修正する」という繰り返しが、必ずお二人の関係を良い方向へ導いてくれます。
なお、僕がカウンセリングの現場でお聞きする中では、ステップの1と3、つまり自分の非を認めることや、本当の気持ちを伝えるということをされている方は見かけるわけですが、ステップ2の、人格攻撃に対する謝罪、をされたというケースはあまり多くは見かけません。
その理由は、自分自身の言い方が人格攻撃、人格の否定ということだったという点を認めたくないという気持ちや、それを言って謝罪をした場合に、仮に法的な問題担ったときに、自分が不利になるのでは・・という気持ちから来ていることが多い印象があります。分からなくはないのです。けれど、今あなたがすべきことはなにか、そこに最大限の力を注ぐことで、相手に伝わることもあるのではないでしょうか?
結論:穏やかな対話を取り戻すために
夫婦の会話から「非難」をなくすことは、壊れかけた信頼を取り戻し、お互いを尊重し合える関係を再構築するための、最も重要で効果的な一歩です。
- 「非難」は人格攻撃であり、魂を摩耗させる毒であると知る。 これがすべての出発点です。
- 非難されたら、感情を受け止め、具体的な話に転換する。 相手の土俵で戦わず、自分の心を守りましょう。
- 非難してしまったら、「穏やかな話し始め」を思い出す。 自分の本当の願いを、素直な「お願い」として伝える練習を始めましょう。
- 言い過ぎてしまったら、勇気を出して丁寧に謝る。 後からでも遅くはありません。その一言が、関係修復のきっかけになります。
完璧なコミュニケーションなどありません。大切なのは、すれ違った時に、お互いを思いやり、軌道修正しようと努力し続けることです。その小さな一歩が、お二人の未来を大きく変える力を持っています。
自分一人で自分と向き合って、行動に移していくためには、大きな力が必要です。悩みのループから抜け出せない場合には、僕に相談してください。一緒に気持ちを整理しながら、どう進めていけばよいかを伴奏しますよ。
さらに深く学びたいあなたへ
もし、あなたの夫婦関係が「非難」だけでなく、他の「離婚の四騎士」にも蝕まれていると感じるなら、ぜひこちらの記事もご覧ください。関係修復の全体像と、希望を取り戻すための物語が、あなたを待っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「穏やかな話し始め」を試しても、相手が「また始まった」と聞く耳を持ってくれません。どうすればいいですか?
A1. 長年のコミュニケーションパターンを変えるのは、時間と忍耐が必要です。一度や二度試してうまくいかなくても、決して諦めないでください。相手が聞く耳を持たないのは、まだあなたの変化を信じきれていない「警戒心」の表れかもしれません。大切なのは、一貫して「穏やかな話し始め」を続けることです。すぐに結果を求めず、「私は、あなたを攻撃したいのではなく、協力したいんだ」というメッセージを、態度で示し続けましょう。その誠実な姿勢が、少しずつ相手の心の氷を溶かしていくはずです。
Q2. 長年、夫(妻)から非難され続け、もう何を言われても心が動きません。関係修復はもう無理なのでしょうか?
A2. 「魂の摩耗」が起こると、心が麻痺し、何も感じられなくなってしまうことがあります。それは、あなたの心が自分を守るために必死で働いてきた証拠です。無理に関係修復を考える必要はありません。まずは、ご自身の心の回復を最優先してください。専門家のカウンセリングを受けるなどして、安全な場所で「自分が何を感じているのか」「本当はどうしたいのか」をゆっくりと探っていく時間が必要です。心が回復する中で、関係修復へのエネルギーが湧いてくることもあれば、別の道を選ぶ決意が固まることもあります。どちらの選択も、あなたにとっては正しい一歩です。
Q3. 自分がずっとパートナーを非難してきたことに気づき、罪悪感でいっぱいです。どうすれば償えますか?
A3. まず、ご自身の行動に気づけたこと、それは非常に大きな、そして勇気ある一歩です。その罪悪感は、あなたが本気で変わりたいと願っている証拠です。償いは、過去を悔やみ続けることではなく、未来の行動で示すしかありません。まずは、この記事で学んだ「丁寧な謝罪」を、心を込めてパートナーに伝えてみてください。そして、これからは「穏やかな話し始め」を実践し、「ありがとう」という感謝の言葉を意識的に増やすなど、日々の小さな行動を変えていくことです。その一貫した努力こそが、最高の償いになります。
Q4. パートナーの言葉に傷つくと、「私が気にしすぎなのかな」「私が弱いからダメなのかな」と自分を責めてしまいます。
A4. あなたは決して弱くありません。「非難」は、誰が受けても深く傷つく、破壊的なコミュニケーションです。そう感じてしまうのは、もしかしたら長年の非難によって、ご自身の感情や感覚に自信が持てなくなっているのかもしれません。「人格を否定するような言葉を言われたら、傷つくのは当たり前だ」と、まずはご自身の感情を肯定してあげてください。あなたの感情は、間違っていません。
Q5. 私たち夫婦は、話し合いを始めるといつも「非難」の応酬になってしまいます。もう手遅れでしょうか?
A5. 手遅れではありません。お互いに「非難」のパターンにはまっていることに気づけたなら、それが変化の始まりです。二人だけで解決するのが難しいと感じるなら、夫婦カウンセリングなど、第三者の専門家の力を借りることを強くお勧めします 1。カウンセラーは、お二人の会話の通訳となり、感情的なぶつかり合いを、建設的な話し合いへと導く手助けをしてくれます。二人で変わろうとする意志があれば、関係は必ず良い方向へ向かいます。
参考文献
- Gottman, J. M. (1994). What predicts divorce?: The relationship between marital processes and marital outcomes. Psychology Press.
- Gottman, J. M., & Silver, N. (2015). The Seven Principles for Making Marriage Work: A Practical Guide from the Country’s Foremost Relationship Expert. Harmony.
- Johnson, S. M. (2008). Hold me tight: Seven conversations for a lifetime of love. Little, Brown Spark.
- Williamson, H. C. (2021). Assertive communication. In Encyclopedia of Couple and Family Therapy (pp. 191-193). Springer, Cham.
- Karney, B. R., & Bradbury, T. N. (1995). The longitudinal course of marital quality and stability: A review of theory, method, and research. Psychological Bulletin, 118(1), 3–34.












